レーダーで三つに割れた黒い円盤
どんな伝承か
昭和二十七年八月五日、日付の変わる少し前のことである。羽田の空軍基地で管制塔の要員二人が空に明るい光を認め、ほかの数人も加わって双眼鏡を向けた。光はゆっくり基地の方へ寄ってきて止まった。よく見ると、その光の後ろに直径の四倍ほどもある黒い円盤があり、円盤の下にはさらに小さな光がついていた。地上のレーダーは高度五千五百メートルにこれを捉え、緊急発進した戦闘機の機上レーダーにも映った。物体は近づかれると急に加速し、時速五五五キロで走り去る際、レーダー上で三つに分かれて北東へ消えた。三十分におよぶ観測だったが、正体は分からずじまいだった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。