草履を脱いだまま消えた寒戸の娘
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どんな伝承か
『遠野物語』には神隠しの典型的な例が載せられている。松崎村の寒戸というところの民家で、若い娘が梨の樹の下に草履を脱ぎ置いたまま行方知れずになった。三十年あまり過ぎたある日、親類知音の人々がその家に集まっていたところへ、ひどく老いさらばえたその女が帰ってきた。どうやって帰ってきたのかと問うと、人々に逢いたかったから帰ったのだと答えた。それではまた行こうと言って、再び跡を留めず消え失せたという。著者は、神隠しには履物などを揃えて突然いなくなる、一度だけ姿を見せてまた消えるといった特徴があり、人間には見えない異界へ連れ去られるのではないかと述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
王権の呪術的起源(ジェイムズ・G・フレイザー・近代(人類学)/日本民俗)
人類学者J・G・フレイザーの王権論『王権の呪術的起源』全9講に、日本民俗のエッセイ(第六天の魔王・ひのえうま・三隣亡・一つ目小僧・即身仏・縁切り榎・神隠し・相撲・河童)を合本した書。
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遠野市の伝承
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