厄年の男女が詣でる二月一日の年祝い
どんな伝承か
秋田県大館地方では二月一日に年祝いをする。これまでは厄年にあたる三三歳の女性や四二歳の男性だけが行っていたが、七五三の祝いが毎年かならず新聞やラジオやテレビジョンで全国に報道されるようになったため、深い雪をおかして晴着姿の七五三の子どもを背負った参拝客がずいぶん多く便乗するようになり、神社側は正月の初詣よりも多忙をきわめるようになってきた。著者は、地方色の豊かなこの種の行事にも近代化・中央化の傾向が強まっていると述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。