厄年の男女が詣でる二月一日の年祝い
どんな伝承か
秋田県大館地方では二月一日に年祝いをする。これまでは厄年にあたる三三歳の女性や四二歳の男性だけが行っていたが、七五三の祝いが毎年かならず新聞やラジオやテレビジョンで全国に報道されるようになったため、深い雪をおかして晴着姿の七五三の子どもを背負った参拝客がずいぶん多く便乗するようになり、神社側は正月の初詣よりも多忙をきわめるようになってきた。著者は、地方色の豊かなこの種の行事にも近代化・中央化の傾向が強まっていると述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。