白鷹の年直しとサイフコの習わし
どんな伝承か
厄年に関する伝承は地域によってさまざまで、白鷹町周辺では、女の十九の年直しはセンチン、すなわち雪隠のかげでやれと言い、四十二の年直しは自分でやれ、六十一の年祝いは息子にやってもらえなどとも言っている。また白鷹方面では、招待しようと思っている家の家族にも年直しをする人がいる場合は、その家を招かないようにしている。これをサイフコという。年祝いは長寿を祝う性格が強く、六十一才を還暦、七十七才を喜寿、八十八才を米寿と呼んで祝った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活)
『置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊』は、置賜地方の民間信仰を、奥村幸雄・武田正らが項目ごとに分担して書いた民俗誌である。人の一生や食物・病気の禁忌、天気占い・作占い・予兆とまじない、ワカ(巫女)、病を治す薬師・道祖神・地蔵、死霊と魂招び・死水の習俗を、古老からの聞き書きや薬の書付を交えて記す。「禁忌・卜占・予兆」「生活の中の神々」「死霊」などの部に分け、項の末尾に執筆者名を記す。