羽黒山頂で行う鉄道の無事故祈願
どんな伝承か
戦後最大のダイヤ改正を行なった昭和三一年、国有鉄道公社は秋田と上野を結ぶ急行羽黒号の開通を機会に、出羽三山の羽黒山頂で交通無事故祈願祭を執行し、国有鉄道運行安全と記した大札を配った。当時は自動車のボデーごと参詣して神札を受け、お祓いを受けることも流行しはじめており、私鉄でも何百人もの運転手や車掌が祈願に出かけて大護摩を焚き、護摩札をいただいてはバスや各営業所に安置するといったことが行なわれていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。