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十月仏の田掻き手伝い

所在地岩手県遠野市小友町鷹鳥屋
年代文化文政の頃
登場松田家五代前の惣助妻、松田正志、惣助、十三坊上ノ家の当主、五代前の当主
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

上閉伊郡小友村字鷹鳥屋の十三坊上ノ家、当主は松田正志という。当家には十月仏と称する丈二尺ばかりで頭巾を被り、手に剣を持った木像があり、旧暦十月二日の夜と正月十六日には一族近親を招いて礼拝し饗応するのを例としている。伝えによれば文化文政の頃であろうか、当家の五代前の惣助の妻が出産のため働き手がなく、農業が遅れて困り果てていた時、どこからともなく一人の小童が来て田掻きのサセ取りを手伝った。ところが夕方には姿が見えない。不審に思って仏壇を見ると、その木像が泥だらけになっていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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