切ると切り口がねばる山の神の松
どんな伝承か
山の神には非農耕神としての性格がある。白子では、目通り三尺の山の神の松の木を切ったところ、切り口がねばったという。山の神の神体が巨木であるという伝承も、この非農耕神的な性格と関係している。青年が主催する講型の山の神の場合でも山仕事の安全が祈願され、大平ではそのような祈願が行われた。また丸山では、日の悪い人は山の神に参ってから祭りに交じることができたといい、ケガレを祓う性格もみられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。