天地六方へ矢を放つ九頭神社のお弓初め
どんな伝承か
狭川町の九頭神社では、毎年二月八日にお弓初めがおこなわれる。天地六合に向かって矢を放ち、悪魔降伏の祈願をするもので、これは神功皇后が三韓征伐のときにおこなわれた例にならったものだという。用いる弓矢はウルシで作るとされる。奈良は古くから社寺を中心として発展してきた町だけに、社寺にゆかりの深い伝説がすこぶる多く、神社関係では春日大社にまつわるものが最も多いが、狭川町のこの行事もそうした社寺の伝えの一つである。
原典より
狭川町の九頭神社では、毎年二月八日に天地六合に矢を放って悪魔降伏の祈願をすることになっているが、これは神功皇后が三韓征伐のときにおこなわれた例にならって、ウルシの弓矢をつくるという。—— 奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史)
『奈良市史 民俗編――伝説』は、自治体史『奈良市史』民俗編のうち、第十一章「伝説」と巻末の「民俗資料」の冒頭を収めたものである。昭和三十七年から三か年にわたり市内各町の自治会長や古老、社寺を訪ねて集めた伝説に文献の伝えを加え、春日大社・東大寺・興福寺などの社寺や、吉備真備・俊寛・中将姫らゆかりの人物にまつわる話を収める。木・石・塚・水・山・森・社寺・人物・動植物・町名の十節に分け、一話ごとに題を立てて記す。