開帳して家々を回る宮内の市神の木像
どんな伝承か
山形県の宮内では、正月十三日に小屋を掛けて市神の木像を開帳し、翌日にはその像を家々に持ち回ることになっていたという。山形県内の市神の祭りの多くは正月の初市に行われ、所によって投げ銭や奉納舞、甘酒の接待などさまざまな形をとっていた。
原典より
また正月一三日小屋掛けして市神の木像を開帳し、翌日は家ごとに持ちまわることになっていたところもあり(宮内)、…—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。