神嘗祭に先立つ神宮の神衣祭り
どんな伝承か
神に新しい衣を奉って衣替えをする神衣祭りは、神をあらためる行事であり、本来は夏と冬を迎えるたびに年二回行うべき性質のものだが、多くは年一度、それも例祭の前に行われている。伊勢神宮では、神衣祭りが神嘗祭に先立って十月十四日に営まれ、十五日に外宮の祭りが始まり、十六日に内宮の夕御饌と外宮の朝御饌、十七日に内宮の朝御饌と続いて、これが伊勢の大祭となる。原典は、春の神衣祭りがどのような意味をもったのかにも疑問を投げかけている。
原典より
伊勢神宮について見ると神衣祭りは神嘗祭に先立って一〇月一四日に行なわれ、一五日外宮の祭りが始まり、一六日は内宮の夕御饌と外宮の朝御饌、一七日が内宮の朝御饌で、伊勢の大祭ということになる。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。