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染殿の后の加持で侍女から出た老狐

所在地京都府京都市上京区(内裏)
年代平安前期(清和朝頃)
登場染殿の后、金峯山の聖人、文徳帝、藤原良房、后の病を憂えた帝、后の父・太政大臣
出典日本の妖怪

どんな伝承か

染殿の后は美しいと評判だったが、物の怪に憑かれやすく、いつも床に伏しがちだった。文徳帝や父の藤原良房が名高い僧や修験者に祈らせても少しも効かない。そこで、金峯山で修行し、鉢や水瓶を飛ばして食べ物や水を得るという評判の老いた聖人を、帝の宣旨によってようやく内裏へ招いた。聖人が后の寝所の近くに壇を設けて一心に加持をすると、侍女の一人が急に躍り狂い始めた。柱に縛りつけてなお祈り続けると、その懐から年老いた狐がよろめき出てきたので、聖人はこれを捕らえ、二、三日で后は治るでしょうと帝に申し上げたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の妖怪(早川純夫・早川純夫・妖怪史・1973年(昭和48年))

『日本の妖怪』は、早川純夫が一九七三年(昭和四十八年)に著した妖怪史の読み物である。『出雲風土記』『日本書紀』から『日本霊異記』『今昔物語』、江戸の『新著聞集』などの随筆までの古典に記された妖異を、かかわりのある実在の人物や事件とともに古代から近世へ時代順にたどる。全八章で、引用は意訳を交えて『』でくくり、仏教談や霊験談、地方の民話はおおむね除き、第七章には江戸の見聞録から選んだ二十話を並べる。

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