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謡い初めで迎える若者組の新入り

所在地東京都西多摩郡奥多摩町留浦小留浦
年代明治〜近代
登場部落の青年、若い衆
出典霊魂観の系譜――歴史民俗学の視点

どんな伝承か

部落には十五歳で入会し、四十二歳、以前は二十五歳で脱会する青年組織、つまり若者組があった。最年長者を若い衆頭といい、その下に会計庶務の実務を執る小頭がいた。年に一度、正月中に若い衆寄合と称する総会を開き、そこで新入り披露を行う。仲間入りにあたって新入者が必ず謡をうなるので謡い初めと称した。会場は若い衆宿と呼び、若い衆頭の私宅などを借りる。新入りは先輩の指導で若い衆ヅトメをするが、公然と夜遊びが認められるので夜這いにも力を入れた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊魂観の系譜――歴史民俗学の視点(桜井徳太郎・桜井徳太郎・歴史民俗学・1977年(昭和52年))

『霊魂観の系譜――歴史民俗学の視点』は、桜井徳太郎が一九七七年(昭和五十二年)に著し、筑摩書房から刊行した論文集である。昭和三十二年から五十年にかけて学会誌や雑誌、新聞に発表した論考を収め、民俗学と歴史研究の関係、郷土の民俗像の史的復元、古代のシャマニズムと憑霊、呪いの人形、怨霊から御霊への死霊観を論じる。後半で折口信夫の巫女観と柳田国男の祖先観を検討し、巻末にあとがきと初稿発表覚書を付す。

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