水行を拒んだ王仁三郎
どんな伝承か
綾部に移って半年ほどでナオの婿養子に迎えられた王仁三郎は、その後も古参の幹部たちから嫌がらせを受けた。謹厳なナオは真冬の朝晩にも水行を一度として欠かさず、幹部たちも後に続いて夜明けの水行を競ったが、王仁三郎だけは頭まで布団をかぶって温まっていた。幹部たちがたまりかねて注意すると、自分は蛙の生まれ変わりではないと言い返し、朝から風呂を沸かしては、冷たい水より湯のほうが温かいうえ垢もよく落ちると開き直ったという。
原典より
たまりかねた幹部たちが注意すると「わしは蛙の生まれ変わりやないで」とうそぶき、朝から風呂を沸かし「水より湯のほうがぬくうて垢もようとれるわい」と居直る。—— 出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元)
『出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相』は、武田崇元が著した、大本の出口王仁三郎の予言をめぐる解説書である。開祖出口ナオの神憑かりと王仁三郎の生涯をたどりつつ、日露戦争から太平洋戦争・敗戦に至る予言や、発禁とされた予言詩『瑞能神歌』、『霊界物語』の記述を取り上げる。予言と二度の大本弾圧を軸に歴史との符合を論じ、秘章で入蒙や出生をめぐる謎を扱い、巻末に年譜を付す。