ゼネフの正体を名乗る
どんな伝承か
再び現れたその存在は、今度は清田益章の部屋に来て、まず恐れるなと告げた。自分は神でも悪魔でもなく、人間の考える霊魂でもない、宇宙にかかわる何かだという。清田は当時それを宇宙人と受け取ったが、今思えば少し違うと話す。存在は、日本語に聞こえるのは清田がそう感じているだけで、この姿も清田の脳というフィルターを通して見えているにすぎず、自分には形も声もないと説明した。最初に現れてしばらくたち日本語で語りかけてきたとき、名前もないが、対象として捉えるには名が要るだろうから自分をゼネフと呼べと言った。神でも悪魔でも霊魂でもないという言い方を、清田はすっかり気に入ったという。
原典より
今度はオレの部屋に来たんだけど、「まあとにかく怖れるな」って言うわけよ。—— サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。