分子生物学者の師弟が見たスプーン曲げ
どんな伝承か
文化勲章を受けた分子生物学者の利根川という人物は、超能力に強い関心を抱き、自分は肯定も否定もしない立場だから一度見せてほしいと清田益章に申し入れた。やがて利根川は、師にあたる慶応大学の大脳生理学・分子生物学の教授と二人で清田の家を訪れた。スプーン曲げを目にした二人は大いに喜び、これからいろいろな実験をする張り合いが出たと話した。精神の働きも物理作用の一部にすぎないと言い切っていたその師も深く納得し、のちにNHKの番組で問われた際、宇宙では物質の後に生物が生まれ、その次に「X」と呼ぶべきものが現れるのだろうと答えたという。
原典より
で、「先生はどういうふうに思われますか」って聞かれて、「私は、あるのではないかと思う。宇宙においては物質のあとに生物ができ、そのあとXというものが存在してくるのだろう」って。—— サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。