仮設ステージで送った三十秒の祈り
どんな伝承か
前の年、ニッポン放送が仮設のステージを組んでライブ・エイドの催しを開いた。歌い手が集まり、聴きに来た者が寄付を渡す仕組みで、清田益章もその場に出ている。彼はまずスプーンを折って一同を驚かせ、二十円でも三十円でもいいから出してほしいと呼びかけた。ただし金は飢えた人々に届かないかもしれない、しかし意識なら届くと言い、三十秒だけ目を閉じて彼らが満ち足りている姿を思い描いてくれと頼む。集まった百人ほどがそれを行うと、病を癒すときと同じ充足感があったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。