土に埋めて占う穀だめし
どんな伝承か
山形市宮町の鳥海・月山両神社では穀だめしといって、旧暦の大晦日に炊きたての飯と、生の胡瓜、茄子、粟、稲穂を白紙に包み、土中の五カ所に埋める。そして六月三十日にこれを掘り出し、傷み具合によって翌年の豊凶を占うという。年の初めにその年の吉凶禍福を占うのを年占といい、修験者が関わってきた社寺ではさまざまな方法で年占が行なわれてきたが、穀だめしもその一つである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活)
『置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊』は、置賜地方の民間信仰を、奥村幸雄・武田正らが項目ごとに分担して書いた民俗誌である。人の一生や食物・病気の禁忌、天気占い・作占い・予兆とまじない、ワカ(巫女)、病を治す薬師・道祖神・地蔵、死霊と魂招び・死水の習俗を、古老からの聞き書きや薬の書付を交えて記す。「禁忌・卜占・予兆」「生活の中の神々」「死霊」などの部に分け、項の末尾に執筆者名を記す。