トップ > 岩手県の伝承 > 奥州市

邪見の女房が二十丈の大蛇と化す

所在地岩手県奥州市(みぞろが池)
年代不明(伝説)
登場掃部長者の女房、高山掃部祇春、郡司兵衛吉実、上ノ胆沢の長者、下胆沢の郡司
出典胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説

どんな伝承か

奥州胆沢郡上ノ胆沢の高山掃部祇春は五十七郷の総大主で、慈悲第一の人であった。しかし女房は大悪無道の邪見の女で、朔日や盆正月、彼岸や五節句などの休みがなければ日本一の長者になれるものをと、天を仰ぎ大地を叩いて悔しがった。神仏に憎まれた女房は大蛇の苦患を受け、塩引の鮭を一度に二百本食い、水を運ぶ下女まで呑み、三百六十人の眷属と三人の若君を呑み尽くし、ついに夫の掃部祇春をも取り殺した。神仏が四方から館に火をかけると、女房は黒雲を呼び、七日七夜の雷雨のうちに二十丈余りの大蛇となって泉水を崩し、四方七里のみぞろが池を作った。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説(胆沢町(編)・胆沢町史)

『胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説』は、胆沢町の町史民俗編の一冊のうち、第四章「口承・伝説」を収めたものである。第一節は松浦佐用姫と高山掃部長者の伝説を扱い、胆沢・水沢周辺の伝説地を列挙したうえで、町内に伝わる佐夜姫の本地物の写本や『南部叢書』所載の「奥州胆沢高山実伝」を翻刻する。第二節「いさわの昔話」は大蛇・狐・むじな・飢饉・戦後の怪異などの話を番号順に並べ、第三節「いろいろな昔話」へと続く。

種別から探す

大蛇変身みぞろが池怪異因果応報因果

奥州市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説』の伝承