生き返った者は長生きしないという舞鶴の俗信
どんな伝承か
京都府の舞鶴あたりでは、一度死んで生き返った者は、どれほど元気を取り戻しても長生きはせず、せいぜい二、三年のうちに死んでしまうものだと言われているという。雑誌『旅と伝説』に報告された俗信で、萩の火葬場で生き返った赤子が長生きを祝福されたのとは反対の見方である。蘇生した者は背も伸びず長くは生きられないという民間の言い伝えの一つとして挙げられている。
原典より
「生き返った者は、どんなに達者になっても長生きしない。せいぜい二、三年で死ぬ」—— 日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語)
『日本人物語5――秘められた世界』は、日本人の暮らしの奥にある秘められた信仰や伝承を扱った叢書『日本人物語』の一冊である。境の神や通過儀礼を論じる序論に続き、入らず山や隠れ里、竜宮、平家谷、埋蔵金、生まれ代わり、あの世を見た話、魔法使い、生霊、秘密結社、狐憑きなどを、伝承と昭和三十年代までの新聞記事・見聞を織りまぜて述べる。序論「生活文化の秘密性――はじめに」の後、「奇蹟」「不気味な神々」などの区分の下に短い節を並べる。