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郡山城の留守を守った森山狐

所在地広島県安芸高田市吉田町吉田難波谷(郡山城)
年代天文年間(戦国期)
登場毛利元就
出典高田郡史 民俗編――伝説

どんな伝承か

郡山城の難波谷には、大昔から赤と白の毛の老狐がすみ、毛利家に恩を受けていつか報いたいと思っていた。天文年間、元就が尼子勢と大いくさをすることになったが、毛利方は兵が少なく、打って出れば城が空になり、守れば戦えない。そこで老狐は近くの山の狐を残らず集めて留守を引き受け、昼は伐った松に鎧兜を着せて武者に見せ、夜は火を灯して大軍がいるように装った。戦は毛利方の大勝に終わり、狐は褒美に大手口近くの畑の中の森山という小山と三畝の宅地を与えられ、郡山の番人として長く仕えたという。森山は近年まで木が茂っていたが、工業団地となって埋められた。

原典より

昼は松の木を切って鎧かぶとをきせて武士にみせ夜は灯をともしてたくさんの兵が居るようにみせるなどけんめいに手伝った。—— 高田郡史 民俗編――伝説(高田郡(編)・高田郡史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

高田郡史 民俗編――伝説(高田郡(編)・高田郡史)

『高田郡史 民俗編――伝説』は、広島県高田郡の郡史の民俗編のうち、伝説の部である。吉田町・美土里町・甲田町・八千代町・高宮町・白木町などに伝わる八岐大蛇退治、毛利元就の百万一心、弘法大師のいろは石、つきものを落とすというはりいぶきの枯木などの話を、土地ごとに取り上げる。多くの話に、かつて村々から提出された「国郡志下調書出帳」の該当記事を原文のまま並べ、古い記録と今の語りとを照らし合わせている。

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