他界で熊の胆を渡された大酋長
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どんな伝承か
名声の高い大酋長が、交易は儲かると聞いて妻と二人で船に乗り、和人の殿の町へ出かけた。鹿や熊の皮、熊の胆などを差し出して米や酒、宝物を積んで帰る途中、険しい山の手前の狭い砂浜で泊まる支度をしていると、物凄い津波が押し寄せて来るのが見えた。岩山を上へ逃げると大きな洞穴があり、そこを進むうち前方が明るくなって美しい国に出た。一軒家の主人は、ここは死者の魂が集まって村を作る他界で、ここの食物を食べれば帰れなくなると教え、何も食べさせなかった。津波は化物の見せたものだという。熊の胆の束を土産にもらって戻る途中、村の老人二人が火打ち袋を背負ってすれ違い、帰ってみるとその二人は死んでいた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。
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平取町の伝承
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