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他界で熊の胆を渡された大酋長

所在地北海道沙流郡平取町字荷菜
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第1巻

どんな伝承か

ある大酋長の語り。妻と船で交易に出て和人の町で宝物や米、酒を得た帰り、狭い砂浜に舟を上げて泊まろうとすると、沖から津波が押し寄せるのが見えた。岩山を伝って逃げ、行き当たった洞穴に入ると、やがて前方が明るくなり、家々の並ぶ美しい村へ出た。一軒家の主人は、ここは死者の魂が集まる他界で、食べ物を口にすれば戻れなくなると教え、自分たち夫婦は生身のまま来て帰れなくなったのだと語った。土産に熊の胆の大束を渡され、帰る途中で村の老人二人とすれ違った。戻ると舟は元のままで、村では確かにその二人が死んだと聞かされたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。

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