とちの木さん参りと呼ばれた栃
どんな伝承か
樹種は栃。目通りの周囲は東にあるものが十五尺五寸、西が十九尺五寸、樹高はおよそ東が五十四尺、西が三十尺で、樹齢は二百十年と推定される。記録によれば、日露戦争のころから信仰する者が急に増え、とりわけ乳の足りない婦人が詣でれば乳の量が増し、若い処女が詣でれば良縁を授かると言われて、近郷から参詣する者がすこぶる多い。人はこれをとちの木さん参りと呼んでいる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。