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苦木屋敷に残る由伽理姫と小町の生い立ち

所在地秋田県湯沢市
年代伝承(口承)
登場町田長左衛門為邦、由伽理姫、小野良実、屋敷の主、小町の母、小野郡司
出典日本伝説大系 第2巻

どんな伝承か

北に町田という田地の名がある。そこには昔、町田長左衛門為邦が住んでいたといい、その屋敷の跡である。上祖は町田治郎左衛門尉為長といい、その娘を小野郡司良実が妾とした。名を由伽理姫という。姫は身ごもったが、良実は任が果てて都へ上ってしまった。由伽理姫は女子を一人生んで七日を経て世を去り、幼女は姫の父母に育てられた。その地を苦木屋敷と呼び、跡が残る。幼女こそ小町姫で、十三の年に母の菩提を弔ったとき、守り太刀の袋に父小野良実の名を見て都を慕い、陸奥を経て上京したと伝えられる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第2巻』は、岩手・宮城・秋田の三県に伝わる伝説を話の型ごとに集めた伝説資料集である。山の争いや沼の主の手紙、巨人の足跡、八郎太郎、ザシキワラシ、河童、掃部長者などの伝説を、口承の聞き書きと近世以降の地誌・縁起から採る。凡例のとおり各項は伝承地を示した例話を冒頭に据え、〔類話〕〔文献〕〔参考〕を続け、柳田・高木による話型名を添えた項もある。

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