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杖が根づいた椿と八百比丘尼の家

所在地埼玉県さいたま市岩槻区大字黒谷
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第5巻

どんな伝承か

岩槻の黒谷に伝わる話。昔、この台地のあたりは海で、神社の裏手が舟着場になっていたという。さまざまな人が出入りしたが、その中に若狭生まれの漁師がいた。漁師が娘に人魚を食べさせたので、娘は八百歳まで生きた。比丘尼は椿を好み、六、七年前までは樹齢三百年ほどの椿が三本あったが、それは三代目で、初代は比丘尼の杖が根づいたものだという。比丘尼はこの地に五十年いて、のち百間の西光院へ移ったと伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。

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