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敗走の家康を背に乗せた三頭の鹿

所在地愛知県岡崎市大門(八剣神社)
年代永禄三年(1560)桶狭間の戦
登場徳川家康
出典愛知県伝説集

どんな伝承か

岡崎市岩津町大門の八剣神社に伝わる、三鹿の渡の由来の三つ目の話。永禄三年の桶狭間の戦のとき、今川方として大高城にいた徳川家康は、義元が討たれたと聞いて岩津の大樹寺へ逃れようとし、矢作川の西岸までたどり着いた。しかしこのときも川の水が溢れていて渡ることができない。すると対岸の八剣神社のあたりに三頭の鹿が現れ、川を泳ぎ渡ってきて家康を背に乗せ、大門の郷まで送り届けたという。三鹿の渡と名付けたのは家康自身だったとも伝えられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

愛知県伝説集(福田祥男・1961年(昭和36年))

『愛知県伝説集』は、福田祥男が昭和三十六年に著した愛知県の伝説集である。尾張・三河の山や海、淵や池、地蔵と観音、石や塚、城跡、地名、動物と変化、植物、祟りと怨霊などにまつわる言い伝えを、原型に忠実に再現することをめざして平易な文で語り直し、話の末に郡市名を添える。山の伝説から其の他の伝説まで十五の部に分け、あとがきでは前年に出した『愛知県伝説集・虹と黒潮』を全面的に改稿し増補したと記す。

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