一本柳の館主浜田氏と残された家臣
どんな伝承か
安念大師と牡丹姫で名高い一本柳の館主、浜田大膳安利は、伊達政宗の家臣となり、天正十九年に奥州の岩手山へ追従した。その後孫にあたる浜田善雄という人は、祖先の墳墓の地が恋しく、三百年の法要を期して、現在の住まいである塩釜市赤浜七十三番地からわざわざ一本柳を訪ねて来たことがあった。浜田氏が伊達家に従って去るとき、家臣の二瓶半右エ門ほか十七人をこの地に残していった。二瓶氏は土着して百姓となり、今の二瓶家がそれであると伝えられている。
原典より
安念大師と牡丹姬で名高い一本柳の館主、浜田大膳安利は、伊達政宗の家臣となって天正十九年奥州の岩手山に追従したが、その後孫、浜田善雄さんという人は、祖先の墳墓の地恋しく、三百年法養を期して現居住地、塩釜市赤浜七十三番地から…—— 高畠町伝説集(昭和三十二年(1957)刊/高島高校文芸班編) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高畠町伝説集(昭和三十二年(1957)刊/高島高校文芸班編)
山形県東置賜郡高畠町(屋代・亀岡・和田・二井宿・糠野目・高安・露藤ほか各地区。一部は隣接の米沢市・南陽市宮内・長井市)に伝わる伝説を、神仏/人物/怪異/動物/什物/地物/地名/地誌 の八篇に分類して集成する。屋代神社の鬼女縁起、犬の宮・猫の宮、安久津八幡、狐狸むじなの化かし、天狗・怪物・沼の怪、青葉の笛や応挙の幽霊画、伊達・上杉の城館跡や古戦場、地名由来など、高畠の地に根ざした怪異・霊験・由来譚を地区つきで網羅する。