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蜂となって将門を刺した執金剛神

所在地奈良県奈良市雑司町(東大寺)
年代天慶3年(940)
登場平将門
出典将門伝説——民衆の心に生きる英雄

どんな伝承か

奈良の東大寺、羂索院の三昧堂に安置されている等身大の執金剛神像には、次のような伝えがある。将門の乱のとき、この神像は一匹の蜂に姿を変えて東国の将門の陣中へ飛んでゆき、将門を刺し殺した。だがそのとき将門に片方の翼を切られ、そのために像の左の裳の部分が破れたままになっているのだという。『七大寺日記』『扶桑略記』『帝王編年記』『東大寺要録』などがこれを伝える。とりわけ『七大寺日記』は嘉承元年の成立で筆者自身の見聞に基づくものであり、今日では忘れられたこうした伝えが当時は強い印象をもって語り合われていたことをうかがわせると著者は述べている。

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出典の文献について

将門伝説——民衆の心に生きる英雄(梶原正昭・矢代和夫・1966年(昭和41年))

『将門伝説——民衆の心に生きる英雄』は、梶原正昭と矢代和夫が一九六六年に著した平将門の伝説の研究書である。茨城県岩井町をはじめ各地の伝説地の踏査と、縁起・古記録・地誌をもとに、将門の怨霊と調伏、七人の影武者、子の良門や娘の如蔵尼、寵妃桔梗ら落人の行方、後裔を名告る家々、伝説の伝播と文芸化をたどる。序章と三篇からなり、巻末に青森県から鳥取県までの伝説分布と、寺社縁起など関係文献の抄録を附録として付す。

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