易聖・高島嘉右衛門の畝傍占断の外れ
どんな伝承か
明治の易聖と呼ばれた高島嘉右衛門は、明治二十年(1887)、シンガポールから横浜へ向かう途中で消息を絶った大日本帝国海軍の新鋭艦畝傍について占い、艦は孤島に漂着して無事であり三月下旬には東洋に帰ってくると占断した。しかし『朝日新聞』同年四月三日付の記事によれば、期限を過ぎても畝傍は到着せず、占断は外れに終わったと報じられている。畝傍消失の真相は今も明らかでなく、どこかで座礁したとも言われる。易聖と称された高島でさえ占いが外れることがあり、巷の易者の占断を鵜呑みにするのは禁物だと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大予言の嘘——占いからノストラダムスまで その手口と内幕(志水一夫・オカルトの嘘・1991年(平成3年))
『大予言の嘘――占いからノストラダムスまで その手口と内幕』は、志水一夫が平成三年に著した、占いと予言の内幕を検証する本である。第一部「占いの嘘」ではインチキ占い師の手口や霊感商法、天中殺と大殺界、占星術、姓名判断や易を取り上げ、第二部「“大予言”の再検討」ではノストラダムス予言の解釈の出所と誤りを文献をたどって論じる。霊言版ノストラダムスを扱う番外篇、前著『UFOの嘘』のその後を記す付篇、関連研究団体の一覧、あとがきを付す。