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佐奈田霊社

所在地神奈川県小田原市石橋(佐奈田霊社)
年代治承四年(1180)
登場佐奈田与一義忠、俣野五郎景尚、文三家安、源頼朝、大庭三郎景親、挙兵した武将、平家方の将
出典神奈川の伝説

どんな伝承か

治承四年八月、伊豆を抜け出た源頼朝が挙兵した石橋山で、頼朝方の佐奈田与一義忠は平家方の豪将俣野五郎景尚と闇夜に名乗り合って組み、もつれたまま斜面を転げ落ちた。ようやく相手を押さえ込んだものの、前に討った敵の血糊で脇差がさやに貼りつき抜けない。口にくわえて引き抜こうとしたとたん咳き込んで力が入らず、背後から景尚の仲間に討たれた。咳で与一と見破られたともいう。二十五歳で果てた与一を悼んで村人が築いた与一塚の上に佐奈田霊社が建ち、喘息・痰・咳の神として遠く東京や千葉からも参拝者を集めている。

原典より

浦島寺の狸と夜泣き石(横浜市神奈川区) 一六五無量寺の不動明王(横浜市南区蒔田町) 一六九東樹院の文福茶釜(横浜市南区笹下町) 一七三源範頼と大寧寺(横浜市金沢区片吹町) 一七七石老山の源海上人(津久井郡相模湖町) 一八…—— 神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年))

『神奈川の伝説』は、読売新聞社横浜支局が一九六七年に編んだ神奈川県内の伝説集である。読売新聞神奈川県民版に昭和四十年九月から四十二年八月まで八十回連載された「神奈川の伝説」のうち六十五回分を収め、文は谷川平夫記者が書き、伝説の地を訪ねて住職や古老に聞いた話と現在の様子を添える。樹木・石・塚・水・坂や島・屋敷址・社寺・禁忌・地名の部に話を分け、大藤時彦の序文と巻末の解説・索引を付ける。

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