寒中に花開いた日向のそらの桜
どんな伝承か
信州南佐久郡小海町宮下に伝わる七不思議のひとつ。日向のそらというところは、宮下の諏訪明神から北へ数町ほど行った場所である。ここにあった桜は、寒中だというのに花を咲かせたという。村の人々はこの桜の咲きぶりを見て、その年の作物の豊凶を占ったと伝えられる。宮下の七不思議は小海町史にも記載されているが、今ではその話もほとんど忘れ去られ、大半はその場所さえ明らかでなくなっている。
原典より
村の人はこの桜の花の様子でその年の作物の豊凶を占った。—— 信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年))
『信州七不思議』は、降幡利治が昭和五十九年に著した信州各地の七不思議を集めた本である。諏訪大社上社と下社の御神渡りや筒粥に始まり、松原湖、生島足島神社、川中島古戦場、志賀高原、浄光寺、雲上寺、立石など県内各地に伝わる七不思議を、町村誌などの資料と聞き取りをもとに記す。各地の七つの事柄を箇条に掲げて関わる社寺や史跡の解説を添えるガイド風の構成で、序では越後の人が信州人の気質を評した七不思議を紹介する。