炭窯のまわりが黄金だった長者
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どんな伝承か
上閉伊郡六角牛山の山口で、物知りの老女が記憶していた炭焼長者の話。ある鍛冶屋の女房は物遣いが荒く、弟子たちにまで惜しげなく銭金を与えるので、夫は富貴になれぬと思い、三つになる男の子を添えて離別した。女房は道に迷って山に入り、炭窯の煙を見つけて炭焼小屋にたどり着き、泊めてもらう。翌日、女房が懐から出した金を主人は小石だと笑い、そんな物が宝なら自分の焼く炭窯のはたはみんな小判だと言う。行ってみると炭窯のまわりは黄金の山であった。女房はその金で木こりや職人を呼んで家倉を建てさせ、炭焼長者と呼ばれるようになった。落ちぶれた先夫はやがて長者の門に来て、そこの下男として一生を終えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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