広江彌次郎の青ヶ島中興
どんな伝承か
殺されずに残った幼い二人は、幼すぎて後の難もあるまいと伊勢の船に引き取られたが、帰りの海がまた荒れて船は八丈島へ流れ着いた。船は二人を三根村に置いたまま本国へ帰ってしまう。二人は三根村で育ち、のちに青ヶ島へ渡って今の島人の先祖になったという。そのころ内地から八丈へ渡って三根に住んでいた広江弥次郎信安が、二人から父母の話を詳しく聞き、かつて人の住んだ島なら開けるはずだと考えた。まず自分が渡って様子を見、住めるようなら火を揚げて合図するから後から来いと約束して船出した。こうして彼は青ヶ島の中興開祖と呼ばれる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。