伊豆大島の地層に眠る古住民の遺物
どんな伝承か
伊豆の大島は水の乏しい島である。この村で試みに井戸を掘ると、三十尺も下から木の葉に交じって火山の灰が出てくる。野増の海岸の絶壁には、一丈数尺の赤い熔岩の下に厚さ五寸ばかりの埴土の層があり、その中から色々の古代住民の遺物が出た。またその下の波打ち際にも、さらに一層、人の住んだ土があるようである。為朝が流されていた頃の住居は、今では数町先の海上であろうと言われている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第3巻』を全158話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。