遠野の昔話を知る乙爺
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
土淵村山口に新田乙蔵という老人がいた。村の人は乙爺と呼ぶ。九十に近く、病んで今にも死のうとしていた。年ごろ遠野の昔の話をよく知っていて、誰かに話して聞かせておきたいと口癖のように言っていたが、あまり臭かったので立ち寄って聞こうとする人はいなかった。処々の館の主の伝記、家々の盛衰、昔からこの郷に行われた歌の数々をはじめとして、深山の伝説やその奥に住む人々の物語など、この老人が最もよく知っていた。乙爺は明治四十二年の夏の始めに亡くなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
種別から探す
遠野市の伝承
広告枠(AdSense)