狼の子を殺した飯豊衆への報復
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
六角牛山の麓にヲバヤ、板小屋などという所があり、広い萱山で村々から刈りに行く。ある年の秋、飯豊村の者どもが萱を刈るとて、岩穴の中から狼の子三匹を見出し、その二つを殺して一つを持ち帰った。その日から狼が飯豊衆の馬を襲うことがやまず、ほかの村々の人馬には少しも害を為さなかった。飯豊衆は相談して狼狩をした。雌狼が一つ、鉄という男に飛び掛かったので、ワツポロを脱いで腕に巻き、矢庭にその狼の口の中に突き込んだ。なお強く突き入れながら人を呼んだが、誰も怖れて近寄らない。その間に鉄の腕は狼の腹まで入り、狼は苦しまぎれに鉄の腕骨を噛み砕いた。狼はその場で死んだが、鉄も程なく死んだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
種別から探す
遠野市の伝承
広告枠(AdSense)