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早川木ノ宮権現の惟喬親王漂着譚

所在地神奈川県小田原市早川(木ノ宮権現)
年代貞観二年
登場惟喬親王、御息所、小倉兼高、永正の旧記に見える早川の家の人
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

小田原の西の早川村の木ノ宮権現は地蔵菩薩を本地とし、まったく別系統の惟喬親王の口碑を伝えている。「相中機志」中巻によれば、親王は天安二年に伊豆国へ流された。その翌々年の貞観二年、御息所は若宮・姫宮を連れ、小倉次官兼久・加藤中務丞光俊・その弟光吉の三人を供として宮の跡を追い下られた。七歳の若宮が途中で薨じたのを神に祀ったのが、同じ足柄下郡岩村の岩ヶ崎児大権現である。親王は海上に風波が荒れて思わず相州唐土ヶ浦に着き、この早川の里で隠れられたので、住まいの跡に社を建てて貴宮と崇め、加藤・小倉の二家が代々これに仕えた。これが後世の早川村の祖であったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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惟喬親王漂着流罪地蔵菩薩

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