山から戻ってきた小学教員
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どんな伝承か
陸中二戸郡の深山で猟人が猟に入って野宿をしていると、不意に奥から出てきた人があった。よく見ると数年前に行方不明になっていた村の小学教員であった。ふとしたことから山へ入りたくなって家を飛び出し、まるきり平地の人と違った生活をして、ほとんど仙人になりかけていたのだが、ある時この辺でマタギの者が棄てた弁当を見つけて食ったところ、急に穀物の味が恋しくなり、次第に山の中に住むことが嫌になって、人が懐かしくとうとう出てきたと語ったという。里に戻ってからどうなったか、その後の様子は今では誰にも問うことができない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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