忍町の稲荷を祀る風習
どんな伝承か
忍の町では、昔、初午の日に大火があったとかで、以来その日は絶対に火気を嫌い、町ぐるみで慣習的に「火気管制」が行われるという。当日は消防組が非常警戒に当たるのはもちろん、町民も自発的に火気の使用を極度に控え、一般家庭の風呂はいうまでもなく、銭湯までが休業することになっている。さらにこの町の変わった風習として、どの家でも稲荷を祀ることがあり、初午の日には各家庭に武者人形を飾る。豪家では玄人を招いて立派な武者人形を作らせ、それを自家に飾って一般に公開することが年中行事の一つになっているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
行楽と史蹟の武蔵野(寺島裕・昭和初期(1920年代~1930年代))