女たちが子を抱いて身を投げた淵
どんな伝承か
城山の麓の御城下から城山川をさかのぼると、当時の堤防の跡が残り、氏照が住んだ御守殿跡と、向かいの出丸である太鼓曲輪の高地とを結んだ引橋の跡が、石の橋台を高く残していた。両側の切岸が山道を挟んで切り立ち、林立する木立が道を覆って昼なお暗い。この幽邃な場所に御守殿淵がある。落城のとき城内にいた女たちが子供を抱いてここへ身を投げたと伝えられる淵である。崖の上からは一丈数尺の御守殿滝が、澄んだ水を音を立てて落としていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
行楽と史蹟の武蔵野(寺島裕・昭和初期(1920年代~1930年代))