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洞窟の奥へ消えて戻らぬ修験者

所在地千葉県館山市浜田(船越鉈切神社)
年代不明
登場修験者
出典異界巡礼

どんな伝承か

千葉県館山市の船越鉈切神社は、奥行きおよそ三十九メートルの洞窟の中に本殿を構える神社である。この洞窟には次のような伝説もある。昔、一人の修験者が犬を連れて洞窟の奥を探ろうと入っていったが、犬は外へ出てきたものの、修験者本人はついに戻ってこなかったという。著者は、こうした伝説から、洞窟は大蛇などの魔物の棲む危険な闇の空間と考えられていたことが分かると述べ、その闇を人に益する聖なる場に変えるのが来訪神だったとしている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

異界巡礼(小松和彦)

『異界巡礼』は、小松和彦が著した民俗学の論集である。狐が人に化ける方法と如意宝珠、蓮如絵伝の異人、鬼退治譚と怨霊、家の盛衰をめぐる民話、夢信仰、巫女と陰陽道、洞窟や龍宮の他界観、人を神に祀る信仰、神隠しなどを、昔話・説話・絵巻・お伽草子と高知県物部村などでの調査をもとに論じる。論考と随想を部に分けて並べ、「民俗のランドスケープ」の部には妖怪、凧上げ、祓い、霜月祭り、呪い人形をめぐる小文を収める。

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