過去帳が伝えるお岩の命日
どんな伝承か
田宮家の娘お岩は、父左門を横死で失ったのち、彦根から出てきた浪人小宮清之進を婿に迎えた。清之進は田宮伊右衛門と名を改め、初めは睦まじく暮らしたが、隣家の組頭の娘お花と通じてから人が変わり、お岩を虐げた末に手にかけてしまう。妙行寺に残る過去帳は、その日を寛永十三年二月二十二日と記している。お花と父はお岩の死霊に取り殺され、伊右衛門も二年半後の同じ二十二日に狂い死んだ。それでも田宮家の怪異は絶えず、享保四年に妙行寺で追善供養が行われ、住職が三位以上にしか許されぬ院号を贈って、ようやく鎮まったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の妖怪伝説(小笠好恵・昭和中期~後期(推定))