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難産で死んだ妊婦と胎児を葬る風習

所在地福島県いわき市平
年代昔(近年まで)
登場アイヌの老婆、村人
出典日本の妖怪伝説

どんな伝承か

むかし、福島県の平町付近の村落では、妊婦が難産で死亡すると、その腹を割いて胎児を取り出し、妊婦に抱かせて一つの棺に入れて葬る風習があったという。またアイヌにも、近年まで老婆が鎌をもって死んだ妊婦を切開し、取り出した胎児とともに葬ったという話が残る。こうした習俗が昔の東北地方に行われていたので、安達が原の鬼婆の伝説が生まれ、それが発展したものと思われると説かれている。この胎児摘出の風習は、わが国の過去に行われていたらしく、帝王切開術の遺風が変形したものではないかと述べられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の妖怪伝説(小笠好恵・1966年(昭和41年))

『日本の妖怪伝説』は、小笠好恵が昭和四十一年に著した伝説集である。浅茅が原の一つ家、四谷怪談、九尾の狐、安達が原の黒塚、道成寺、鍋島の化け猫など、東京から九州まで各地に伝わる狐・狸・蛇・河童・天狗・幽霊にまつわる奇談と怪談を、伝えられた形をなるべく崩さずに読み物として書き直している。全四十五話をおおむね東から西へ並べ、多くの話の末に、ゆかりの寺社や旧跡へ行く「順路」を付ける。

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