甘酒と言って罰金を取られた祖母の実家
どんな伝承か
語り手の祖母の実家は松戸にあり、甘酒を作っていたところへ検査が来た。一杯飲んでいけと勧めると、検査官は「甘粥だろう」と言ってくれたのに、甘酒だと答えてしまったために引っ張られて罰金を取られたという。甘粥と言えば粥だから咎められずに済んだのだった。また、今は国府台高校になっている場所が連隊だったころ、そこに朝鮮人がいてドブロクを作っており、語り手はよく買いに行ったと語る。
原典より
ドブロク、家にね、まだ作った桶あるよ。—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。