生活譚1 菖蒲の節句
どんな伝承か
昔、蛇が美しい姫に惚れ込んで通い、姫は蛇とは知らずにいたので子ができてしまった。蛇は菖蒲を嫌うから、その菖蒲を煮出して飲めば子は堕りるという。また五月の節句の頃は、菖蒲が生えると山などから蛇がたくさん出るので、屋根に載せたり縁の下に置いたりすると蛇が入らないとされ、まじないのように言われていた。菖蒲湯は虫に刺されないようにと、今でも続けているという。国分の藤城こうが語り、阿彦周宜が記録した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。