乞食馬鹿と門徒物知らずの諺
どんな伝承か
土地に伝わる諺を三つ挙げる。「乞食馬鹿」は、余裕がないのに身分不相応な暮らしをすること。「犬にほおる土も無し」は、何も無い破産状態のこと。「門徒物知らず、門徒物かまわず」は、門徒宗が塔婆木もいらず、様々な規律が大幅に無視されていることをいう。これは国語辞典にも載る一般的な言い回しだが、寺の多い国分地区ではほとんどの人がこれを言うのだという。北国分の田中くら、国分の山崎尤三・文江、藤城こうら国寿会の人々が語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。