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トラオオカミが逃げ出したむりどんの正体

所在地千葉県市川市行徳
年代伝承
登場爺と婆・トラオオカミ
出典市川の伝承民話 第1集

どんな伝承か

村はずれの破れ家に爺さんと婆さんが住んでいた。ある晩、腹をすかせたトラオオカミが軒下に駆け込むと、家の中で二人が話しているのが聞こえた。この世で一番恐ろしいのはトラオオカミよりむりどんだ、怖い怖い、またむりどんが来た、と言うのである。それを聞いたトラオオカミは夢中で逃げて行ってしまったという。語り手が子供の頃、祖母にむりどんとは何かと尋ねると、雨漏りのことで、雨漏りほど嫌なものはないと答えたものだと回想している。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))

『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。

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