重右衛門① 給金決定後
どんな伝承か
印内の重右衛門は変人だと語られる奉公人である。この村の宮下という家に奉公に来たが、給金を決めてもらった後で旦那が「はあ、いいや」と口にした。すると重右衛門は「いいと言ったから」と言って、その給金を返さずに暇を取ってしまった。相手が変わり者なので誰も咎めず、そのまま通ってしまったという。言葉尻を逆手に取って旦那をやりこめる、重右衛門譚の発端にあたる笑話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。