重右衛門③ 田の草取り(1)
どんな伝承か
じゅえむさんは印内のじゅえむというのだから印内の人だという。「今日は田の草を取って来い」と旦那に出されたが、すぐに「だんな、終えましたよ」と帰って来た。旦那が「何かあったかい」と尋ねると「何もない」と答える。実は旦那は、重右衛門が年中畦回りだけ取って田の真ん中まで行かないのを試すため、真ん中に酒とつまみを置いておいたのだった。「今日は置いたんだ」と言われ、重右衛門は「ああ、今日は馬鹿みた」と後で悔しがったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。