重右衛門⑤ 餅は遠火で
どんな伝承か
聞きかじった冗談話として語られる。「じいむさん、餅を焼くには遠火がいいだよ」と教えられた重右衛門は、東京に火事があったとき、真間の大門という高い所へ出て、そこで餅をせっせと並べていた。「あれ、じいむさん、おめは何してんの」と問われると、「餅を焼くには遠火がいいと言うから、東京の火事だから並べてるんだよ」と答えたという。印内のじいむさんの話は語り尽くせないほどあり、人が二度と使わないようなことばかりする男だったと結ぶ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。