重右衛門⑨ 二人馬力
どんな伝承か
冬になると山の木を刈る。重右衛門は毎日弁当を持って山木刈りに通っていた。久兵衛さんが「じゅえむどん、山刈りにえらい通ったから刈れただろう。これから二匹の馬で刈った木を積むから、今日は丸めてくれ」と言った。重右衛門は「ハイ、そうですか」と返事だけして、一つも丸めずに見て遊んでいた。ところが夕方になって馬が来ると、刈っては丸め刈っては丸めして、常の人にはできない二匹の馬で運ぶだけの荷をこしらえてみせたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。